共産党京都府会議員団
環境破壊と重い財政負担 無謀な北陸新幹線延伸計画は中止を

北陸新幹線の敦賀-新大阪間の延伸計画は、2020年12月から住民不在のまま「予定地」の環境アセスメント調査が進められ、2023年にも着工がねらわれていましたが、多くの住民の反対もあり延期となっています。しかし政府は12億円の予算をつけ用地確保に向けた調査等を進めています。

[動画] 10分でわかる無謀な北陸新幹線延伸計画

総建設費2兆1000億円? 国土交通省出身の知事は推進の旗ふり

建設費の見込みは2兆1000億円。京都府や府内自治体の負担額は不明。国土交通省出身の現知事は「政府の計画」と建設推進の立場です。物価高騰で苦しくなっている府民の暮らしと命を最優先にしなければならないときに不要な北陸新幹線建設に多額の税金をつぎ込むことは許されません。

北陸新幹線想定ルート案

金沢─敦賀の建設費 京都府も増額か??

北陸新幹線の金沢−敦賀間の開業は、トンネル工事の追加工事や物価上昇、入札不調など工事の遅延で新たに2880億円もの建設費を増額し、ずさんな進め方が明らかになっています。
京都を通るルートの建設費の見込みは2.1兆円とされていますが、資材費等の高騰で大幅増額は必至です。

大深度トンネルで被害増大

東京都調布市で地下40メートル以深の東京外郭環状道路工事により陥没事故が発生、多くの住宅が被害を受け大問題になっています。説明も同意もなく住宅街の地下工事を可能にしているのが「大深度地下の公共使用に関する特別措置法」。京都でも適用され重大な被害が考えられます。

[写真]工事で東京都調布市の道路が陥没した現場

工事で東京都調布市の道路が陥没した現場
(共産党東京都議団撮影)

丹波高原国定公園・京都市の地下水 南部のまちづくりに大打撃

ルート上の「芦生の森」は奇跡といわれる豊かな自然。すでに工事が進んでいる敦賀市では農業用水の水枯れなどの被害も。京都市内には琵琶湖に匹敵する大量の地下水があり、酒造や伝統産業だけでなく、京都の文化を支えてきました。京田辺市松井山手の新駅建設は南部の町づくりに重大な影響を与えます。南部の水道水源にも心配が広がります。

[写真]北陸新幹線延伸シンポ(京田辺市)

北陸新幹線延伸シンポ(京田辺市)

南丹市美山町田歌区がアセス受け入れ拒否

南丹市美山町田歌区の住民の方は「残土を運ぶために大量の大型車両が10年以上も狭い山間部を通るなら環境が激変してしまう」「この計画を知っていたら移住しなかった」と怒りの声をあげられ、環境アセスメントの受け入れを拒否しています。

[写真]田歌地区(正面の山合いが予想される新幹線ルート)

田歌地区(正面の山合いが予想される新幹線ルート)

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